成人用肺炎球菌ワクチンについて

2026年(令和8年)4月から、高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンの定期接種(公費助成)の内容が大きく変わります。最大の変更点は、使用されるワクチンが従来の「ニューモバックス」から、新しい「プレベナー20」に切り替わります。

それにより、中津市では自己負担が2,000円から4,000円へ増額になります。

なぜ切り替わるのでしょうか?

1. 免疫の「質」が違う

プレベナー20は、体内の「T細胞」という免疫細胞を強く刺激する仕組み(結合型)を持っており、より強力で長続きする免疫を作ります。

2. 生涯で1回の接種で済む

プレベナー20は免疫が長持ちするため、原則として生涯に1回の接種で肺炎球菌による感染症を長期間予防できるとされています。5年おきに打ち直す手間やコストを抑えられるのが大きなメリットです。 

3. 費用対効果が優れている 

最新の分析により、65歳でプレベナー20を接種することが、従来のワクチンを使い続けるよりも感染症を減らす効果が高く、社会全体の医療コストを抑えられる(費用対効果が良い)と判断されました。 

4. カバー率の高さ

プレベナー20は、成人の重症な肺炎球菌感染症(侵襲性肺炎球菌感染症)の多くをカバーできる設計になっています。従来のワクチンから種類は少し減りますが、結合型ワクチンとしての高い予防効果でそれを補えるとされています。

では、既に古いタイプのワクチンを打った人はどうすればいいのでしょうか?

1年以上の間隔を空ければ、新しいタイプの成人用肺炎球菌ワクチンを打つことが可能で、その際も「仕上げ」として1回打てば完了となります。

新しいタイプの成人用肺炎球菌ワクチンとはプレベナー20ともう一つキャップバックスというワクチンの2種類があります。

プレベナー20 (PCV20)キャップバックス (PCV21)
カバーする型の数20種類21種類
主な対象乳幼児〜高齢者18歳以上の成人
費用12,000円(当院)15,000円(当院)
特徴従来の23価(PPV23)に近い範囲をカバー成人の重症化原因に特化した独自設計

どちらがいいか判断するが難しいです。より成人に特化した高い予防効果を求める方にはキャップバックスが、費用面を考慮しつつ広くカバーしたい方にはプレベナー20になるのではないかと思います。

接種を希望される方はご相談下さい。

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