診察料の歴史に触れて
先日、明治時代の医療についての資料を患者さんに頂きました。
そこには明治時代の下毛郡医会(当院も所属していたと思われます)の診察料についての決まりが記載されていました。
診察料(初診):弐拾銭(現在の価値としては、約4,000円程度のようです)
その他、薬、手術、包帯交換、注射、浣腸など細かく金額が設定されていました。
明治政府による近代化の一環で、それまでは米や野菜などの物品での支払いも多かったようです。
現在の診察料(初診)が、2,910円で、ここから1~3割負担になるので実際に払う額はもっと少なくなります。
物価が上がっていく中、意外にも医療の基本の診察に関しては値段(価値)が下がっているだなあと思ってしましました。